Ginaまわりに生息するブラック好きを緊急招集! 「黒」というド定番カラーの奥深い魅力を様々な角度から追跡しました。
今回はコーディネートはもちろん、持ち物や家のインテリアもモノトーンばかりという、スタイリストの加藤由唯さんにインタビュー♥ ブラック愛を存分に語ってもらいました!
黒はこれからも変わらず好き
──「毎日のコーディネートもそうだけど、持ち物やインテリア、食器に至るまで、家の中もほぼモノトーンかも」と語るのは、Ginaの創刊当時から看板スタイリストとして活躍。モノトーン以外のコーディネートを見たことがない! と断言できるほど、自他ともに認めるブラック民である加藤由唯さん。
「数十年前、アシスタントの頃に〝主役の方よりも目立たないように〟と着ていたブラックが、いつの間にかユニフォームのような存在に。着ていると落ち着くし、その頃から好きなものがずっと変わっていない、私の定番ですね」
──そんな「ブラック=強い」という印象と相反するように、実は加藤さんご本人はふわっと柔らかいオーラの持ち主。口調もスローで穏やか。その強さと柔らかさの強烈なギャップが魅力のひとつになって、人を惹きつけるような個性になっているのかも。そして変わらず好きな黒を、着方やアイテム選びで変化と更新を重ねているのだそう。
「メンズっぽいものを女性らしく着るのが私のスタイル。昔はオールブラックが多かったけれど、最近は強くなり過ぎないように、グレーやブラウン、ホワイトで和らげることもあります。春夏は肌が出るからオールブラックでも抜け感が出るけれど、冬のオールブラックは特に重たく見えてしまうので。ブラックってトレンド関係なく長く使えるものが多いし、この先も好きっていう気持ちが変わることもないと思うから、ちょっと高めのものでも投資できる。やっぱり私が迷わず選ぶのは、断然ブラックです」
MY RULE is…
1.TPOに合わせた素材を選ぶ
2.抜け感をどこかにつくる
3.ベーシック過ぎないひとクセのある洋服を入れる
MY FAVORITE is…
パンツスタイルの日はこんな感じ。ここ3年くらい愛用しているジャクムスのロングコートを羽織って。今年はショート丈のアウターも探しています。
「ジャケットはオーバーサイズにハマり中。右はナヌーシュカ、左はアクネ ストゥディオズ」
ブーツはMM6、ローファーはプラダ。足元にボリュームをもたせるのが気分でクローゼットにも厚底ばかり。
「最近は白やグレーを入れて黒の強さを和らげています。タンクはジョン ローレンス サリバン、カーデはジャクムス、スニーカーはオフ-ホワイト、サングラスはボッテガ・ベネタ」
スパイスになるブラックレザーも不可欠。ジャケットは昔のサンローラン。スカートはナヌーシュカ
Gina 2022-23 Winter
Photo_Shun Yokoi〈t.h.i.d.a〉 Edit&Text_Mio Nemoto ReEdit_Ayaka Ono(Gina)