秋は「実りの秋」ともいわれるほど食べ物が美味しい季節。
実は、秋の味覚は美容に効果的な食材が揃っています。
そこで今回は、管理栄養士の小原水月さんに美容効果がある秋の味覚について紹介してもらったので、ぜひチェックしてみて!
秋の食べ物は美容に効果的
秋の味覚には、夏に浴びた紫外線のダメージや肌荒れをケアしてくれるビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質などが豊富に含まれる食材がたくさんあります。
美容に欠かせないビタミンCは、さつまいも、栗、ぶどう、柿などに多く含まれています。
ビタミンCは、コラーゲンの生成やミネラルの吸収を助ける作用を持ち、夏のダメージケアにも欠かせない栄養素のひとつ。
人の体内では生成できず、体内にもためておけないため、夏の紫外線ダメージケアのためには、定期的に摂取していくことが大切です。
夏のダメージ回復はもちろん、冬に備えておくためにも、秋の味覚を積極的に摂りましょう。
栄養たっぷり!美容ケアに摂りたい秋の旬食材
美容効果抜群の食材を6つ紹介します!
さつまいも
さつまいもはいも類のなかでもとくに食物繊維が豊富で、美肌効果や免疫力アップに役立つ食材のひとつ。
また、ヤラピンというさつまいも特有の成分が食物繊維と共に体の老廃物を排出し、腸内環境を改善する作用があります。
さつまいもに含まれるデンプン質は消化されにくく吸収されにくいため、血糖値の上昇を抑える作用があり、ダイエットにも効果的。
ほかにも、余分なナトリウムを排出してむくみを改善するカリウムや、抗酸化作用の高いポリフェノールなど、女性にうれしい栄養素がたっぷり含まれています。
さつまいもの栄養は、皮や皮と実の間に多く含まれているので、皮ごといただきましょう。
かぼちゃ
かぼちゃには高い抗酸化作用を持つβ‐カロテン、ビタミンC、Eが豊富に含まれていて、肌を老化させる活性酸素の働きを抑える作用があります。
また、食物繊維も豊富に含まれているため便秘解消にも役立ちます。
腸内の環境を整えてくれるので、体内の老廃物が排出されやすくなり、デトックス効果も期待できるでしょう。
かぼちゃに含まれるビタミンや一部の食物繊維は水溶性の栄養素なので、茹でる場合はスープなどにして茹で汁をそのまま活用すると効率よく栄養素を摂れます。
また、かぼちゃに含まれるβ-カロテンは油と一緒に摂ることで体内への吸収効率がアップします。
そのため、揚げる・炒めるなどの油を使った調理法がオススメです。
きのこ
秋に旬を迎えるきのこ類には、美容や健康効果の高い栄養素が含まれています。
きのこに豊富なビタミンB2は別名「美容ビタミン」とも呼ばれ、細胞の新陳代謝を促し、肌のターンオーバーを整えてくれるんです。
まいたけには、MXフラクションというまいたけ特有の成分があり、基礎代謝をアップし内臓脂肪を減らすことでダイエット効果も期待できます。
しめじには、肝臓の働きを助けるオルニチンが豊富で、肌質改善効果や脂肪燃焼効果があるとされています。
きのこには水溶性の栄養素が多く含まれているので、煮込む場合は煮汁も一緒に摂れるスープや鍋物でいただきましょう。
また、きのこの美肌効果を高めるためには、肌の源となる肉・魚などのタンパク質を一緒に摂るとさらに効果的です。
ぶどう
ぶどうは、欧州では「畑のミルク」と呼ばれているほど栄養素が豊富な果物。
ビタミンA、B2、B6、Cなど美肌に効果のあるビタミン類が豊富に含まれているほか、アントシアニン、レスベラトロール、タンニンなどさまざまなポリフェノールが多く含まれています。
また、ぶどうに含まれるポリフェノールは抗酸化作用があるため、シミやシワを防ぐアンチエイジング効果が期待できます。
なかでも、レスベラトロールはコラーゲンの減少を防ぐことで、肌のシワやたるみを抑制する作用も。
ポリフェノールはぶどうの皮に多く含まれているため、皮ごと食べるのがオススメです。
柿
柿は抗酸化作用があるβカロテン・タンニン・ポリフェノールや、お通じをよくする食物繊維などの栄養素が豊富で、美容・健康成分が凝縮された食材です。
また、ビタミンCがたっぷり含まれており、柿1個で1日分のビタミンCを補うことができるほど。
柿に含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があるため、高いアンチエイジング効果が期待できます。
生の柿に含まれる糖質やカロリーは控えめですが、干し柿はカロリーが凝縮されているため、食べ過ぎに注意しましょう。
栗
栗の渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれているため、活性酸素の排出に効果があるとされています。
さらに、リンゴの約8倍含まれているビタミンCは、肌の弾力やハリを生むコラーゲン生成を助け、免疫力を高める効果もあります。
また、ビタミンB1、B2が豊富なため、肌や粘膜を健康な状態に整えてくれるうれしい効果も期待できるんです。
栗の「実」の部分である渋皮には、活性酸素から肌を守り、メラニンを抑制してシミを防ぐ働きのあるタンニンが豊富に含まれています。
そのため、美容のためには渋皮ごと食べられる渋皮煮がオススメ。
漢方の力で体の内側から美しく
肌のケアには、漢方薬も役立ちます。漢方薬は医薬品として効果が認められており、美容皮膚科の自然由来の治療薬としても処方されています。
肌のケアには、下記の働きを持つ生薬を含む漢方薬を選ぶといいでしょう。
● 血流をよくして肌に栄養をいきわたらせる
● ホルモンバランスの乱れを整える
● 水分代謝を促して、老廃物を排出する
● 肌の新陳代謝をよくして紫外線によるダメージを回復する
漢方薬で体の内側から根本改善していくことで、透き通った艶肌に導いてくれるでしょう。
<肌のケアにオススメの漢方薬>
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血行をよくして「血(けつ)」の滞りを取り去り、肌に栄養素を送って、ニキビやシミ、肌荒れなどの肌トラブルを改善します。月経不順や冷え、のぼせなどの諸症状にも用いられています。
当帰飲子(とうきいんし)
冷え症で肌が乾燥しやすい人の、湿疹や皮膚炎、かゆみなどに用いられます。
「血(けつ)」を補う「四物湯(しもつとう)」をベースにした漢方薬で、肌に栄養分と潤いを与え、乾燥肌を改善します。
漢方薬は自分に合っていなければ十分な効果が得られないばかりか、場合によっては副作用が生じることもあります。
スマホで気軽に相談できるあんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロがあなたに合った漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれる漢方薬のオーダーメイドサービス。
お手頃価格で試せるので漢方薬が初めての人にもオススメです。
秋の味覚で美活を始めよう
色とりどりで魅力的な秋の味覚には、夏の疲れをリセットしてくれる栄養素が豊富に含まれています。
さっそく日々の食事に秋の味覚をとり入れて、美味しく楽しく美活を始めましょう。
<この記事の監修者>
あんしん漢方 管理栄養士
小原水月(おはらみづき)
管理栄養士・健康食育シニアマスター。社員食堂で300以上の料理を修得、ダイエット合宿所・特定保健検診の業務に携わり600人以上の食事と生活習慣改善を個別サポート。
自身の出産後の体調不良から食事と漢方で体調改善/増進の経験を生かし、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。「心も体も食べたものだけで作られる」をモットーに簡単で時間もお金もかけずに元気になれる食スタイルを発信中。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。