以前、本誌で連載エッセイ「悲しき負け美女の口癖」を書いてくださっていた犬山紙子さんが7年ぶりにGinaに登場!
「結婚=幸せ」が普通の価値観の時代から、皆が結婚だけが幸せのゴールではないという共通意識が浸透しつつある時代に突入している昨今。 でも、そうは分かっていても「結局恋愛至上主義な時代に変わりないし、この先の人生不安だし……」と、悩みは尽きません。
そんな令和の時代を生きるaround30世代のGina読者へエールをおくってくれました!
「えー? アラサーなのに彼氏もいないの? やばくない? 女の幸せ逃すよ?」だなんてクソバイスが横行していた時代は終わりました。
「女の幸せ」なんてものはなく、幸せは人それぞれ。 そんな当たり前のことが当たり前になり、結婚がゴールという時代も終わりました。 結婚はゴールじゃないし、そもそもしなくちゃいけないものでもない。
独身って漢字もなんか嫌なんです。 結婚しないからといって「独」って。いやいや、友達とか家族とか大切な人はいたりするから。ひとりが好きな人も、完璧にひとりで生きる人いないですし。
離婚がバツ1、バツ2とネガティブな呼ばれ方をしているのも そろそろ終わりですね。だって、自分の人生のためにそこそこメンドーな手続きを頑張って踏み出すわけですから。 私の友人にも離婚経験者は何人もいるけれど、いきいきしています。それって全然バツじゃないですよね。
でも、そうわかっていてもこの先の人生に漠然とした不安があったりはして。 自分の幸せって何。どうやって生きたらいいの。 100 歳まで生きるらしいけど、そんなお金稼ぎ続ける自信もない。 恋愛や結婚はそういった不安の特効薬に見えてしまうこともあります。
私も 29 歳の頃「このまま孤独死するんじゃ」という不安から「早く結婚したほうが良いのでは」と押しつぶされそうになっていました。 なぜ孤独が怖いイコール結婚とくっついていたのか。
恋愛したのに一人でいた時よりもっと孤独になることだってあります。
「あれ、なんかないがしろにされてる? 彼氏できたけど、激しく孤独だな」となったこと。
相手が自分を 尊重してくれない人だったら、そうなるんですよね。逆に、 恋人だろうが、結婚相手だろうが、 友人だろうが、相手を尊重できる人に出会えたらそれは最高なこと。
さあさあ、みなさま気高くいきましょ。自尊心に礼儀を払って、自分を軽んじてくる人は無視! 自分の人生に関わらせてやらない。 私の人生に関わる人は、私が決めるんです。
犬山紙子
1981年生まれ。2013年にベーシスト・漫画家の劔樹人さんと結婚。2017年に女児を出産。著書に「すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある」(扶桑社新書)など
1981年生まれ。2013年にベーシスト・漫画家の劔樹人さんと結婚。2017年に女児を出産。著書に「すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある」(扶桑社新書)など