Hi All,
今回は私が最近参加したイベントについてレポートします。
TAKIBI CLUBは毎年、江東区の若洲公園にて行っている、コロンビアが冠協賛しているイベントです。
(江東区若洲公園は、都内で唯一、焚き火が出来るキャンプ場なのです! 都内在住の方でしたら、電車で気軽にいけるキャンプ場ですよ。「新木場駅」からバスやタクシーで15分~20分ほどです)
Gina読者にはどのくらいキャンパーさんがいるでしょうか?
いや、キャンパーでなくとも、焚き火って少し憧れませんか?
Gina読者の生活を想像しますと、メンタルケアやインナーケアの意味で
夜のお風呂や休日にアロマやいい香りのキャンドルを灯す方も多いかもしれません。
――――あ、やってるやってる。パロサント焚いてる!
であれば、もしかすると実はアウトドアを極めたおじさまたちより、
最近の女性は火を焚く習慣が身についているかもしれません。
‥‥七輪や炭火焼とは…違いますよ?
さて、焚き火のイベント。
当然、イベント会場に向かう時間も、会場にいる時間も、そして帰るときも頭の大部分を占めるのは「火」のこと。
「火」
人間や動物たちにとってはとても恐ろしいものです。
山火事の原因になるかもしれないし、もちろん熱くて死に至る。
この時期「火の用心」パレードがどの街でも行われてると思いますが、まさに用心しないと、
あっという間に私たちの命も、家も、全てを奪う、とても恐ろしいもの。
でもそれが「灯」となるときに、
なぜでしょう。
人って、心がホッとするんですよね。
「蝋燭」「キャンドル」「提灯」「焚き火」「花火」・・・
オーガニックに生まれたものではなく、誰かが、もしくは自らが、暖かさや明るさをもとめて灯すもの。
なぜか、そういう「灯」は優しく、暖かく、ゆらりゆうらりと目に映ります。
でも、「灯」は「火」であることは間違いありません。
きちんとルールを守って、気を付けて扱うことを大前提に、
太古から人々を変わらぬ形で魅了してきたいわば原始人体験すらもできてしまう「焚き火」を、
皆さんにもっと気軽に体験してもらいたい。
そんなのがイベントの主旨だったりします。
前述の通り、焚き火をするにはルールがちゃんとあります。
「直火」でやるのか、「焚火台」を使ってやるのか。
日本国内では「直火」で焚き火を楽しめるところは本当に少ないです。
地面が焼けてしまうし、事故も多いため、禁止になっていることが基本です。
「焚き火台」の下にはシートを敷いたほうがよりよいし、焚火台の形によっても火の燃え方が違うんです。
さらには薪の種類によっては煙のたちかたや匂いも・・・・
え! 何がどう違うの? やってみたい! 違いを知りたい!
・・・ほうら、もう、あなたも焚き火の沼に・・・。
キャンプも、焚き火も、本来はなにか目的の途中にある一つの「生きる作業」のことだと思っています。
眠るために建てるテント、食べるためにレイアウトするサイト(キャンプの区画内のこと)、
そして温まるために、夜の闇にまだすこし抗いたいという気持ちとともにある焚き火。
一時期 #ていねいな暮らし なんてハッシュタグが一世を風靡しましたが、
埃ひとつない部屋の中で磨かれた電球の下でブックカバーをぴっしりつけた本を読む生活も、
私は憧れますし清潔感もあって素敵だと思うのですが、
実はこういう、「ない」ものを「ある」ように生み出すアウトドアアクティビティにこそ、
#ていねいな暮らし バイブスがあるように思えませんか?
冬のキャンプ。
焚き火の中の最後の薪の火がごとりと消えると、
闇と静寂と寒さが襲ってきます。
それが一日の終わり。
寒いさむいと各々のテントに戻り暖かいダウンのシュラフ(寝袋)に包まる。
朝日が昇るまで、もう光はありません。
もし、まだ一日を終えたくないときは、誰かが薪をさしいれます。
火の種がまたそこにうつって、ゴウっと燃えて、パチパチと火の粉を散らす。
静寂の中に音がうまれ、寒さの中に暖かさが蘇り、私たちの血がまたゆっくり流れだして
カラダがあたたまります。
太陽に比べたらわずかな光だけど、闇の中では焚き火は大きな光。
その光がそれぞれの顔にちらりちらりと反射し、少し小声で会話したり、
ただ目を合わせたり、だれかがくべる薪の動きをぼんやり眺めてるだけでその一日が延長されていく。
「なくてもいい」夜の延長時間を「あってもいい」「あり、にしたいな」
そんな暗黙の了解の中でくべつづける薪、燃え続ける焚き火。
夜の闇がすぐ隣り合わせに待っているのを、まるでみんな、知らん顔して、
目の前の炎に手をかざして、少々どうでもいい話をぽつりぽつりと小声で交わす。
ああ、丁寧な時間だ。
寒さと戦う自分に今、向き合ってる。
この場にいる人と、
「まだあってもいいよね」と心の中で同意をつなぎながら
「ない」時間を生み出してる。
生きてるな。丁寧に。
そんな風に、私は焚き火を見つめながら感じることがあるのです。
あら、やだ。もう。
ほら、焚き火を見つめていると、すっごくふわふわした自己流の哲学なんかがうまれてきちゃうのよねえ。
イベントレポートとタイトルコール(?)しながら、これじゃあ全然イベントについてわかりませんね。
最後は写真の力にまかせます。
本当は、#GinaSTYLEMEMBERS という名前のとおり「スタイル」を
もう少しお洒落に書く予定だったのに。
焚き火って、「なくてもいい」こと「あってもいいよね」って生み出しちゃうんです。
ご容赦を。
というわけで、Gina読者の方が一番興味がありそうな(?)
焚き火の時、どんな服を着たらいいの?については…後半につづく!