ストレス社会ともいわれる現代。ストレスでぐったりしている人は多いのではないでしょうか? そんな人に知ってほしいのが、ムードフード。食べてストレスをやわらげるムードフードが、今大注目なんです!
今回は薬剤師でフードコーディネーターの山形 ゆかり先生にムードフードについて教えてもらいました。食べ物で積極的にストレスをケアする方法も解説するので、参考にしてくださいね!
そもそもムードフードって?
ムードフードとは、気分(mood)と食品(food)の2つの単語を足し合わせた造語で、「気分を変える飲食物」を意味します。ストレスをやわらげたり、集中力をアップさせたりする食べ物をムードフードと呼びますが、なにも珍しい食品ばかりではありません。
ハーブティーやチョコレートなど、スーパーやコンビニで売っている身近な食品にも、ムードフードはたくさんあるんです。ストレスによるイライラや気疲れ、睡眠のトラブルなどでお悩みの方は、ムードフードを取り入れるのもオススメです!
五感を刺激する食が大事
食品にとって「味」は欠かせない要素ですが、ムードフードの考え方では味以外の要素も大切。なぜなら、心のリフレッシュには五感を刺激するのが効果的だといわれているからです。
五感を刺激しながらの食事には、脳へ働きかけることで血流がUPしたり、リラックス効果が増したりと嬉しい効果がたくさんあるんです。
日々慌ただしく過ごしていると、五感を意識して丁寧に過ごす機会は少ないものです。次のポイントを意識しながら食べることで五感に働きかけることができるので意識して食事してみてくださいね!
<食べて五感を刺激するポイント>
・視覚:色や盛りつけを見て楽しむ
・嗅覚:食べ物の香りを味わう
・聴覚・食べるときの音をよく聞く
・触覚:手で触れたときの感触や歯ごたえを楽しむ
目や鼻などでも味わいながら、五感を刺激していきましょう!
どんなものがムードフードになるの?
五感を刺激する食事が大切とはいうものの、毎回の食事を丁寧に準備したり、味わったりするのはなかなか難しい……と感じる人もいるかもしれません。
しかし、ムードフードは単品で手軽に摂取できるものも多く、ムードフードをメインとした献立を考えるのも、実はそんなに難しくありません。ここでは、毎日の生活に取り入れやすい、身近なムードフードを紹介します。
ハーブティー
ハーブティーは、植物由来の優しい香りで心と体を癒してくれます。温かいものを飲めば血流が促され、よりリラックスできるでしょう。ハーブティーは甘めのものやスパイシーなものなど、さまざまな種類の茶葉があります。夜のリラックスタイムに特にオススメなのがカモミール。クセがなくて飲みやすく、甘い香りでリラックスできますよ。寝る前に飲んでゆったりしたひとときを過ごせば、緊張がほぐれてぐっすり眠れるかも!
チョコレート
チョコレートもムードフードのひとつ。ブドウ糖がたくさん含まれているため、心身の疲労回復にぴったりです。また、チョコレートには天然アミノ酸のギャバも含まれており、脳をリラックスさせる働きが期待できるといわれています。ただし、一般的にギャバの摂取量の目安は1日30~100mg程度といわれており、チョコレートだけで十分量を摂取するのは難しいでしょう。ギャバは野菜や果物などにも含まれているので、チョコレート以外の食材もバランスよく食べることが大切です。
トマト
トマトにも天然アミノ酸のギャバが含まれており、気持ちを落ち着かせたい人にオススメ。ビタミンCやE、リコピンなどの抗酸化物質も豊富で、栄養たっぷりなトマトは、日々の食生活に積極的にとり入れていきたい食品です。トマトを2個程度食べるとリコピンの1日の摂取目安量を満たすといわれています。生で食べるより加熱したほうがリコピンの吸収率が高くなるので、煮込み料理などに使うのも良いですね!
豆類
大豆製品は必須アミノ酸のグリシンやトリプトファンを含むムードフード。グリシンは心を落ち着かせる働きがあるので、健やかな眠りに関わるともいわれています。トリプトファンは幸せホルモンであるセロトニンの材料として有名です。大豆は女性ホルモンに似た構造を持つイソフラボンも豊富に含んでいるため、女性には大注目の食品です! 厚生労働省の「健康日本21」では、豆類は1日100g以上摂ることを目標としています。
チーズ
チーズも代表的なムードフードのひとつです。幸せホルモンであるセロトニンの材料になるトリプトファンが豊富に含まれています。幸せホルモンには複数の種類があり、やる気や達成感を生み出すドーパミンという幸せホルモンの材料であるチロシンも、チーズの中に含まれています。良質なたんぱく質がぎゅっと濃縮されているチーズですが、脂肪分や塩分が多めな点には要注意。食べる量は基本的には1日に1~2かけら程度にとどめましょう。チーズのなかではカッテージチーズやモッツァレラチーズが、カロリー低め・塩分控えめなのでオススメ。チーズだけで必要な栄養素を補おうとするのではなく、さまざまな食材を食べることが大切です。
+αの漢方薬でストレスケアを鉄壁に!
必要な栄養素を毎日継続して摂るのは大変。そこで、漢方薬を日々の生活にプラスするのもオススメです。
漢方薬で日々の健康をサポートしつつ、毎日の食事とうまく向き合っていくことで、心とからだの調子を自然に整えていけるようになります。メンタル不調の原因は、ストレスや緊張、過労、ホルモンバランスの乱れなどだと考えられます。
ストレスケアには
・自律神経やホルモンバランスの乱れを整える
・消化・吸収機能を改善して体の内側から心を元気にする
・心をおだやかにし、気分の落ち込みやイライラを改善する
などの作用を持つ生薬を含んだ漢方薬を選び、根本改善を目指します。
<ストレスにオススメの漢方薬>
・加味逍遙散(かみしょうようさん):疲れやすくて肩がこり、イライラや不安などの強い人に用いられます。気分の落ち込みやイライラなどの神経症状に働きかけます。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う人に用いられます。体を巡る気(エネルギー)の流れをよくして、こもった熱を冷ます働きがあり、不安定な精神症状に働きかけてイライラや気分の乱れを改善します。
ストレスの諸症状に処方される漢方薬には、ほかにもたくさんの種類があります。合わない漢方薬を選んでしまうと、効果がきちんと実感できないばかりか副作用につながる場合もあるので要注意。だからこそ、自分の症状や体質に合ったものを選ぶことが欠かせません!
自分に適した漢方薬を見極めるのは難しいので、漢方のプロに相談することをオススメします。「あんしん漢方」のようなオンライン漢方サービスなら、スマホひとつで気軽に相談でき、漢方薬に詳しい薬剤師がAIを活用しながらあなたに適した漢方薬を提案してくれます。お手頃価格で漢方薬を自宅に発送してくれるので、病院や薬局に行く時間がないという人にもぴったりです。
あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z332f6gina0006
話題のムードフードをとり入れて、上手にストレス対策していきましょう。食事で補いきれない部分は、漢方薬の力を借りるなどすれば心も体も健康に。それぞれ、自分に合った心身の整え方を見つけてみてくださいね!
山形 ゆかり
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z332f6gina0024
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
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