春は新生活が始まる季節ですが、慣れない環境で疲れがたまっている人も多いのではないでしょうか。
新生活で人間関係や環境が変わることは、思っている以上に心身への負担が大きいもの。
食べることでストレスを発散しているという人も多いかもしれません。
実は、ストレスを緩和してくれる食材があることをご存知ですか? 食べて幸せな気分になりたいときは、ストレス解消に役立つ食材を摂りましょう。
そこで今回は薬膳アドバイザーの山形ゆかりさんにストレスケアに効果的な食材を教えていただきました!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
新生活のストレスに要注意
東洋医学における春は、冬にためこんだ余分なものを排出する「肝」の季節とされています。
肝は、自律神経や情緒などをコントロールする役割をもっています。肝はさまざまな働きをしますが、解毒作用や自律神経、感情のコントロールを調整しています。
しかし、寒暖差や新生活といった環境の変化によるストレスが長引くと肝の働きが悪くなり、イライラや憂うつなどの情緒不安定になりがちです。
しっかり休養をとったり趣味などで気分転換を図ったりするのもいいですが、忙しいとそれも難しいですよね。
そこでオススメなのが、ストレスを緩和してくれる食材を摂ること。
日々の食事で意識して摂るだけで簡単にストレスケアができますよ。
ストレスケアに効果的な食材ベスト5
ストレス耐性を上げる栄養素にはカルシウム、ビタミン、ミネラルなどがあり、これらはストレスを感じると大量に消耗されるため、しっかり補う必要があります。
そのため、以下の食材を意識的に摂るようにするといいでしょう。
1位 アサリ
アサリは鉄分やビタミンB12が多く含まれているため、貧血に効果のある食材です。
肝にたっぷり血が蓄えられていることで、肝がしっかり機能し気の流れがスムーズになりますよ。
また、ビタミンB12は、精神を安定させ、集中力や記憶力を高める効果もあります。
アサリに含まれるタウリンなどのうま味成分は、調理の際に水分に流れ出る性質があります。スープやお味噌汁などで効率よく摂取するといいでしょう。
2位 鮭
ストレス社会で疲れきったメンタルにぜひオススメしたいのが鮭。
鮭に多く含まれるアスタキサンチンやオメガ3脂肪酸は、不安の軽減やストレスケアに効果があることがわかっています。
また、定期的に摂ることで抗酸化作用を最大限に引き出すことができますよ。
最近では、食の欧米化や魚の摂取量が減ったことなどからオメガ3脂肪酸の摂取量は少なくなっています。日々の食事で意識して積極的に摂るようにしましょう。
オメガ3脂肪酸は酸化しやすいため、鮮度のいいものを生で食べるのがオススメです。
3位 セロリ
独特の香りが特徴のセロリですが、その香気成分には精神を安定させる鎮静効果があります。
また、高ぶった肝の働きを抑え余分な熱をとる作用や余分な湿気をとる利尿作用の2つの薬膳効果も。
イライラしがちな気持ちを落ち着かせてくれますよ。
茎に豊富に含まれるカリウムは塩分の排出を促すため、むくみの解消にも効果的です。
カリウムは水に溶けやすいため、サラダで食べるのがオススメ。もしくは、溶け出た栄養素を飲み干せるスープなどで摂るのもいいでしょう。
4位 シソ
シソには気の滞りを解消し、気を整える効能があります。
また、殺菌作用、抗酸化作用などの効果も。
肉や魚の臭みを消し、消化を促す作用があるため、刻んだシソをひき肉に加えてハンバーグにするのもオススメ。
シソの風味が食欲をそそりますよ。
5位 お酢
お酢に含まれる酢酸は体をリラックスさせる副腎皮質ホルモンの分泌を高め、副交感神経を優位にするとされています。
気持ちが高ぶって眠れないときは、ピクルスと一緒に安眠効果のある牛乳、チーズ、ピーナッツなどを摂ると安眠につながりますよ。
また、酢に含まれる酢酸は腸内の働きを活発にしてくれるので、お通じをスムーズにする効果も期待できます。
サラダや肉、魚料理など毎日の食事に大さじ1杯の酢を振りかけて摂取するといいでしょう。
ストレスがたまりがちな人には漢方薬もオススメ
慣れない新生活でたまったストレスを解消するには漢方薬の活用もオススメです。
漢方薬は心と体のバランスを整えることで、疲れやすさだけでなく、不眠や不安感といったさまざまな不調を同時に改善することも目指せます。
また、漢方薬は心療内科でも自然由来の医薬品として処方されており、副作用が少ないこともメリットのひとつ。
忙しいなか、食事を整えたりゆっくり休養をとったりするのは大変ですが、漢方薬なら症状や体質に合うものを飲むだけなので、手軽に続けやすいです。
ストレスケアに対しては、
・ホルモンバランスを整える
・気分の落ち込みを改善する
・消化・吸収機能を改善して体の内側から心を元気にする
といった働きがある漢方薬を選びます。
ここでは、ストレスケアにオススメの漢方薬を2種類ご紹介します。
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):気(エネルギー)の巡りをよくして、喉や食道部のつかえ感をとり除き、緊張をゆるめます。不安神経症、神経性胃炎、咳、動悸などにも用いられます。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):気(エネルギー)の流れを整えて、体の熱を冷ますことでストレスによる不調に作用します。精神不安があって、不眠、イライラ、動悸などの症状を持つ人に用いられます。
漢方薬は自分に合っていなければ十分な効果が得られないばかりか、場合によっては副作用が生じることもあります。
漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談しながら自分に合った漢方薬を見極めましょう。
スマホで気軽に相談できるあんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロがあなたに合った漢方薬を見極めて自宅に郵送してくれる漢方薬のオーダーメイドサービス。
お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z332f6gina0024
ストレスケア食材で心身の疲れを解消しましょう
ストレスが長引くとさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
ぜひ本記事で紹介した食材をとり入れて、しっかりケアしていきましょう。
心も体も元気にして春を楽しんでくださいね。
山形 ゆかり
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z332f6gina0024
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z332f6gina0024