8年前に専業主婦から起業。現在は人気ブランド『シールームリン』のCEO兼ディレクターとして活躍する大和 梓さんのお宅にお邪魔しました。着実にキャリアを積み重ねる彼女が、今選択するお部屋とは?
大和 梓さん
シールームリンCEO兼ディレクター・37歳
□間取り…3LDK
□入居年数…2ヶ月
心や思考までも軽くする 余白のあるミニマムな暮らし
——つい先日、ニュウマン横浜店にもオープンを果たし、直営店は全国8店舗に。今勢いにのっているブランド『シールームリン』でCEO兼ディレクターとして活躍する大和さんが、タワーマンションに引っ越してきたのはつい2カ月前のこと。
「ちょうど少し環境を変えたいと思っていたんです。でも前に住んでいた家は低層ですごく気に入っていたから、それを上回る物件はなかなかなかったんです。でもある日“良い部屋が空きました”と誘われて、ふらっと来てみたら予想以上に気に入ってしまって。即決でした」
——壁一面がガラス窓のリビングは開放感たっぷり。カーテンを開けると贅沢なダイレクトビュー!
「でもこの先もずっと住む場所とは考えていなくて。人生の中でのひとつの経験。チャレンジしたいという気持ちで決めました」
——部屋にある名作の家具の数々は、どれも以前に住んでいた家から継続して使っているものだとか。
「視界に入るものすべてを美しいものにしたいという意識が強いんです。デザインされたものに魅力を感じますし、時を経るほどに味が出る経年美化するものが好きです。チェスカチェア(ダイニングに置かれたヴィンテージチェア)も実は私と同じ年齢のもの。買ったときよりも、好きな気持ちが増していくものを吟味して買うようにしています」
——また意外にもシールームリンの色使いとは逆に、白を基調にシンプルにまとめられています。
「考えごとが多い仕事なので、なるべく視界に余計なものが入らないようにスッキリとさせています。色を入れずに部屋を白でまとめているのも普段がカラフルなものに囲まれているから。(ブランドディレクターとしての)仕事のジャッジがスムーズにいくようにしています」
——必要最小限で思考までもスッキリと軽やかに。自分にあったミニマリズムな暮らし方を探ってみるのも良いかも!
LIVING
夫婦揃ってヴィンテージ家具が好きなのだとか。
リビングの一角にはジャン・プルーヴェのチェアやジャン・リスパルのフロアランプ。
大和さん「実際にここに座ることはあまりなく、眺めるためのスペースです」
子供の絵本はザラ ホームのブックシェルフに整頓。
ヴィンテージのキャビネットには、石のオブジェやフラワーベースなどが置かれている。
大和さん「2歳の息子の手の届かない場所なので、お酒やアクセサリーなど好きなものを自由に」
ガラステーブルはロイズ・アンティークスで購入。流木はお気に入りのインテリアショップ、YOU ARE WELCOMEで購入したもの。
USMハラーのキャビネットには私と夫のアートブック、引き出しには子供のおもちゃを収納。
DINING
ダイニングスペースには、友人やスタッフを招いても余裕のあるノルのオーバル型チューリップテーブルに、チェスカチェア。リズム感がありながらもシックな3つ並んだライトは「前の前の家からずっと使っています」というトム・ディクソンのもの。
大和さん「このテーブルは2年くらい悩んで買いましたね。チェスカチェアは夫のこだわりで、現行とヴィンテージで6脚揃えました。私と同い年、1984年のものなのでお直ししながら大切に使っています」
vol.2ではキッチンやベッドルーム、クローゼットをさらに深掘り! そして大和さんの日常に欠かせない「LOVE」な時間もご紹介します!
Gina 2022−23 Winter
Photo_Sachi Katakaoka Edit&Text_Mio Nemoto ReEdit_Ayaka Ono(Gina)