[THE BEAUTY ISSUE vol.2] 「世界を変える、美しいプロダクト」
人気ヘアメイクアップアーティストとして、雑誌や広告、ブランドビジュアルなど幅広いフィールドで活躍する佐川理佳さん。
‟シンプルなのに洒落て見える”。メイクはもちろん、ファッションや佇まい、そして身にまとう空気感まで、私達が求めているセンスの持ち主でもあります。
本連載では、そんな佐川さんに愛用品や気になるコスメなど、ビューティにまつわる様々なトピックについてプロ目線で語っていただきます! 第2回目は、環境に配慮した、理念もデザインも夢のように美しいLa bouche rougeというコスメブランドについて。
みなさん、La bouche rouge(ラ ブーシュ ルージュ)というブランドはご存知ですか?
私も大好きなブランドなのですが、“ビューティーで世界を変える” を合言葉にファウンダーのニコラ・ジュルリエさんが2017年にパリで設立し、商品はもちろん開発・生産・店頭においてプラスチックフリーにこだわったサステナブルなブランドです。
美しいレザーケースのリップスティックは見たことがある人も多いはず。
私はもともとコスメが大好きということもありますが、ヘアメイクという職業柄、自宅には常にコスメが溢れています。
幸せな光景ではありますが、その反面多くのプラスチックや金属を消費しているなと思うことが多々あります。。。
多くのコスメを扱う職業だからこそ、なるべく地球や私たちの体にやさしい物を使いたいし、
私がもし、いつかコスメを作る機会があったらどうすれば環境への負担が少ない物作りができるのかな……、なんて考えたり。
以前から、La bouche rougeが環境に配慮したブランドであることは知ってはいたのですが、昨年末にニコラさんが来日された際に直接お話を聞かせていただいてすごく感動しました。
「到底、捨てることなど思いもつかないような、美しいプロダクトを作ることで、使い捨てというコスメ業界の悪しき習慣に終止符を打とうとしている」
という言葉がすごく印象的でした。
私も愛用しているリップは90%天然由来のフォーミュラでヴィーガン処方。
そしてこの素敵なレザーのケースは、ラグジュアリーブランドがバッグなどを作る過程で発生してしまう端材を使ったアップサイクルレザーで、フランスの職人さんが一つひとつ手縫いで作っているそうです。
最近ファッション業界などで目にすることが増えたエコレザーやヴィーガンレザーですが、実は作る過程で環境への負担が大きいため、La bouche rougeはアップサイクルレザーを選択したのだとか。
リフィルができるので、この先もずっと大切に使っていきたいと思っています。
イニシャルの刻印をしてくれるサービスもあって、ギフトにもおすすめです。
美しいマスカラのボトルはなんとリサイクル可能なガラス製。
キャップはプラスチックではなく、バイオ素材とリサイクル可能なメタル製です。
さらに驚きなのが、ブラシ部分は世界初のトウゴマの繊維を使用した完全なプラスチックフリーなパッケージ。
ちょっと本当にこれにはびっくりしました。
レザーのケースは簡単に着脱することができます。
もちろんマスカラの液もマイクロプラスチック不使用で、99%天然成分。
どのアイテムも本当に美しいデザイン♡
携帯電話やクレジットカード、リップスティックを持ち運ぶための、時代を超越したアップサイクルレザーの「21 Bag」。
そして2月に発売予定のチーク&ハイライトスティックは、リフィルのパッケージが改良されて、レザーケースに装着してもしなくても使用できるそうです。
今回お話を聞かせていただいて、コスメとの向き合い方を改めて考えるきっかけになったし、
コスメ以外でも物を大切にしたり、なるべく環境に負担の少ない生活の選択をしていきたいなと思いました。
ここで紹介したアイテムやエピソードはごく一部なので、ぜひLa bouche rougeのHPや、Instagram @laboucherougeparis をチェックしてみて下さい。
佐川理佳
2013年に独立。クールでモダンな女性像を表現するヘアメイクを得意とし、雑誌・広告・ブランドビジュアルなど幅広いフィールドで活躍中。
2013年に独立。クールでモダンな女性像を表現するヘアメイクを得意とし、雑誌・広告・ブランドビジュアルなど幅広いフィールドで活躍中。