今あなたが両手いっぱいに握りしめているものは
本当に大切なものでしょうか。
両手いっぱいに抱えているのに
まだ足りない、と
貪欲に欲しているそれは本当に必要なものでしょうか。
もちろん、まだ見ぬ世界に憧れを抱き、
夢を追いかけることは素晴らしいこと。
しかし、必ず忘れないでいて欲しいことがある。
それは
今すでにあなたの手の中にあるものの大切さ。
手に入れたものは
日常にまみれ、
いつしか当たり前という感覚に溶け込む。
それは、叶えたかった夢だったり
欲しかったモノ。
仕事や地位、恋人や友人。
なんにだって当てはまる。
オーストラリアでの生活の中で
自然と共存するということが日常になり、
これまで身近にありすぎた
あらゆる情報や繋がり、電波から解放され
知らず知らずのうちに心がリセットされる機会が増えていたと思う。
その事を意識的にも感じ取っていたのは
前回の記事のように、ラウンドに出ていたり、
例えばキャンプをしていた時のように
必要最低限のものだけを持って自然の中にいる時。
生活に欠かせないものって、きっとそんなに多くない。
それでも、
人はそれぞれあらゆるものに囲まれて生きている。
好きなものや、素敵な物に囲まれることは
生活を豊かにしてくれる。
素晴らしい事だと思う。
しかし、この世を去る時
何も持っていくことはできない。
最期に目を閉じる時は、身一つ。
温かく包み込んでくれるのは
きっと、体に染みついた思い出。経験や記憶。
誰かと比べたり、
満たされない気持ちや、
漠然した将来への不安。
頑張ることに疲れた時は、ふと
今すでに手の中にあるものを考えてみてください。
あなたに笑いかけてくれる人や、
今のあなたの生活を成り立たせてくれている全てのもの。
感謝して、
幸せを感じる時間を大切にしてください。
そんな時間を大切にできると
自ずと、‟ 今 ” がとても愛おしくなるはず。
過去にとらわれず、未来のために生きないで。
‟ 今 ” に生きてください。
_ テントで目覚めてすぐ早朝の波チェックをする友人の後ろ姿
_ 帰国前 最後のキャンプに向かう船の上で
_ 大好きなキャンプ時間の思い出
廣田瞳
Instagram @hitomi_hirota