Ginaが提案してきた女性像は、一貫してカッコイイ人。そんなGinaらしいスタイルをヘアメイクのアプローチで築いてきたのが笹本恭平さん。インタビューを通して、改めてGina流のカッコイイの作り方を教えてもらいます。
Ginaの洒落顔メイクの生みの親である、ヘアメイクの笹本恭平さん。大好きなファッションと同じように、ヘアメイクでも自分らしさを追求することの大切さを語ってくれました。
ヘア&メイクアップアーティスト 笹本恭平さん
ファッションとメイクのバランスを計算した“洒落顔”メイクが支持を集める。Ginaでも歴代のカバーメイクを担当し、女性誌や広告などでも引っ張りだこ。
強く尖るか、そぎ落として抜くかGinaで「無難」はなし
笹本:12年前、ギャル感が強い! 服もメイクも、どこにも抜け感がない(笑)。
栗田:メイクも服に負けないくらい濃かった。「ナチュラル」なんて言葉、聞いたことなかったくらい。そんな中で「服に合わせてメイクで“抜く”」って、声を大にして言い始めたのが笹本さんだよね。それまでは一番抜かない、アグレッシブメイクの人だったのに(笑)。
笹本:たしかに昔はコンサバ誌もがっつり付けまつ毛の時代だったから、どのテイストの人もメイクは濃かったんです。そこからノームコアとか、ファッションでもそぎ落としたものが流行り始めて、メイクも同じく抜け感を意識するようになりました。
栗田:急に“抜く”っていうアプローチが出てきたなって、新鮮だった!
笹本:昔も今も、爪痕を残そうと必死だから(笑)。ただGinaでは芯が強い女性像は変わらない。強さをどのくらいの度合いでメイクで出すかは、時代によって変わるけど。
栗田:芯が強くて、人に媚びるのが嫌いで。ギャルマインドが根底にあるのかな?
笹本:他と一緒じゃ嫌とか、自分が一番っていうマインドは共通するところがありますね。
栗田:Ginaでは「無難」や「中途半端」っていう言葉がないよね。
笹本:ほんと! 尖ったメイクをしたり、逆に抜きまくったメイクをしても、ちゃんとオシャレが成立するGinaってすごい。あと今となっては自立した女性というのは一般的だけど、Ginaはそれを昔から体現してきているなと。それがヘアメイクの強さにも表れている気がします。
“Ginaのメイクは飛ばすか抜くか。間を取ることはありませんでした”
「初めてカバーを担当したのが、『「カッコイイね!」が褒め言葉』をGinaの新たなキャッチコピーにしたとき。昔のメイク、今見てもカワイイなと思います」
「ここ数年のカバーメイクは、どこかにパンチを効かせて飛ばすか、潔く抜くかのどちらか。どちらも芯の強さやカッコイイ女性像は、一貫して意識しています」
Gina 2023-24 Winter
Photo_Still:Daisuke Kusama Edit&Text_Kana Hirota ReEdit_Ayaka Ono〈Gina〉