Ginaが提案してきた女性像は、一貫してカッコイイ人。そんなGinaらしいスタイルを、ファッションのアプローチで築いてきたのが加藤由唯さん。インタビューを通して、改めてGina流のカッコイイの作り方を教えてもらいます。
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創刊から12年間、Ginaの基盤を支えてきたスタイリストの加藤由唯さん。Ginaが目指す女性像を体現するファッションには、シンプルをオシャレに見せるテクニックと、“内面の強さ”がカギでした。
スタイリスト 加藤由唯さん
モノトーンを軸に、シンプルなのに洒落て見えるスタイリングに定評あり。Ginaでは創刊からカバーや特集を担当。モデルやアーティストからの指名も多い。
シルエットや素材を変えてちょっとしたアップデートを!
加藤:辛口でカッコイイ女性像は、常に意識しています。トレンドはあれど、クローゼットのベースになるアイテムはそんなに変わっていないかも! 同じアイテムの中で、シルエットや素材のちょっとしたアップデートを続けている感じ。
栗田:Gina読者はファッションもメイクも、自分の“好き”がブレずにある子が多い印象です。“好き”を掘り下げながらも、アップデートは必要ですね。
「モノトーンの定番イメージを更新するには、季節感のある素材や女っぽいディテールを取り入れるのも一つの手。」
いつもの黒を新鮮に見せるレザー素材。スカートも辛口に。
デコルテ部分の肌見せで女っぽさをプラス。
メンズライクなアイテムを女っぽく、でも媚びずに着る
栗田:加藤さんのスタイリングといえば、やっぱりモノトーン。加藤さん自身も普段からモノトーンしか着ないですよね。
加藤:ずっとモノトーンで、カラーレスなスタイリングが基本です。その中でも最近だと白が多めのワントーンにして、バランスを変えてみたりしています。
栗田:モノトーンという枠の中で常にアップデートしつつも、12年間やり続けても飽きのこないコーデ術ってすごい!
加藤:12年前を振り返ると、ライダースにスキニー、あとスタッズも流行ってましたね。足元はハイヒール一択!
栗田:当時はスニーカーが出てくることなんてなかったですよね。スポーティ要素を加えるようになったのも、ここ数年の変化。加藤さんが考える“今”のGinaらしいスタイルに必要なアイテムは何ですか?
加藤:シンプルという軸を持ちながら、メンズのクローゼットにあるようなアイテムは入れるようにしています。あとはそれをいかに女っぽく着るかどうか。メンズライクと女っぽさのバランスは特に意識しています。
「メンズっぽい要素を取り入れるとシンプルなのに今っぽくなる」
“スポーティカジュアルはGinaの新しい軸”
「シンプルな中にエッジを効かせてくれるのが、メンズライクなアイテムです。ゴツめな小物を足したり、ここ数年はスポーティなアイテムも不可欠な存在に。」
手っ取り早くスポーティ要素を足すなら、キャップが間違いない。
ショート丈にアップデート。スタイルUPも叶う。
ボリューム感のある足元が今っぽい。
コーディネートのポイントになるゴツめのシルバー。
Gina 2023-24 Winter
Photo_Still:Daisuke Kusama Edit&Text_Kana Hirota ReEdit_Mie Takenouchi〈Gina〉
*商品の表示価格はいずれも税込み価格となります。