[Home Sweet home!! お洒落な人の心地良い部屋] ELEMINIST創設者・環境活動家 深本 南さん vol.1
Gina Webでも大人気の企画「Home Sweet home!! お洒落な人の心地良い部屋」。
今回は日本をはじめ、世界中の厳選された最新のサステナブルな暮らしをガイドするWEBメディア「ELEMINIST(エレミニスト)」の創設者であり、最近では「EARTHDAY SHIMOKITA」を主宰するなど環境活動家として知られる深本 南さんのご自宅にお邪魔しました。
*この記事はGina 2023 Summerの内容を再編集したものです。
深本 南さん
ELEMINIST創設者・環境活動家
□間取り…1SLDKテラス付き
□入居年数…1年
内と外が自然に繋がる家でエシカルでミニマルな暮らし
――深本さんがこの畑付き物件に引っ越したのは1年前。〝自分の手で農作物を育てられるようになりたい〟と、シェア畑を探すもどこも人気で、空き待ち状態……諦めかけていた矢先に、渋谷区でこの物件と運良く出合い、その日のうちに申し込んだそう。
「庭にそびえる樹齢100年の八重桜がこの家の最年長の住人です。最近はウッドデッキにテーブルと椅子を買ったので、朝から日が落ちるまで庭で過ごす時間が増えました。ご飯を食べたり、仕事をしたり、植物のお世話をしたり。〝焼けましたね〟って最近みんなに言われるけど、実は庭焼けです(笑)」。
――では環境活動家である深本さんが、インテリアやモノなどを購入するときに心がけていることは?
「我が家にはプラスチックなどの地下資源がほぼありません。環境負荷の低い地上資源で統一するようにしています。また購入するときはデザインや使い勝手はもちろんなのですが、手放すときに誰かに譲れるストーリーや価値があるのかが基本ルール。ヴィンテージ、アップサイクル、サステナブルな原料を調達して作られたもの、またはエシカル経営を志す国内製品の順番に探します。
先日、老舗家具屋HIDAの工房見学させてもらい〝骨盤が立つ〟美しい椅子と出合いました。自宅で仕事をすることが多いので姿勢をキープできて、国内生産、さらには修理もしてもらえること、実際に現場を見て信頼できる会社だと惚れ込んで買いました。他にもヴィンテージラグはブーゲンビリア、ヴィンテージ家具はスワンキーシステムズ、古道具はリビルディング センター ジャパン、日本の骨董なら古福庵などもオススメです。Gina世代なら“これから50年付き合えるもの〟という時間軸で計算することも大切。どんな上質な洋服を着て、誰とどんなホテルに泊まって、どんな食事をする女性になりたいか? を意識すると買うお洋服や選ぶ食器、費やす時間の過ごし方も変わると思います」
LIVING&KITCHEN
契約農家から届く旬の野菜、山歩きで収穫した三つ葉とクレソンも。卵は常温で保存できる平飼い養鶏場のものが長持ちします。
サステナビリティを追求すればするほど日本の里山文化や伝統工芸に惹かれていきました。江戸時代や昭和初期までの暮らしにはエシカルな知恵が詰まっています。古書店のノストスブックスの選書は審美眼を磨ける本が充実。
オフィス兼自宅として構えている住居なので、可変式のダイニングテーブルを配置。最大10名とミーティングをしたり、みんなで同じ釜の飯を食べられる空間にしました。
人間も植物も姿カタチや育つタイミングは自由! というメッセージを伝えるために、世界中の木の実や種をコレクション。
本を出版するほどの種好きオーナーの店、長野の『ジャムこばやし』で買うことも。D&DEPARTMENTで見つけたヴィンテージの瓶に詰めて愛でています。
vol.2では野菜づくりをしているという庭やパウダールームをピックアップ!
Gina 2023 Summer
Photo_Yoko Nakata〈MAETTICO〉 Edit&Text_Mio Nemoto ReEdit_Ayaka Ono〈Gina〉