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【薬剤師監修】生理前のPMS症状をラクにするには?


#PMS#生理

「生理前になるとイライラや眠気、腰痛がつらくて仕事どころじゃない」「心身ともに不調が出るから生理前はいつも憂うつ」。このように、生理前のPMS症状が強いと、家事や育児、仕事がままならないですよね。

今回は、そんなPMSについての理解を深めるべく、薬剤師の山形ゆかりさんにPMSの原因やPMS症状を緩和するツボと漢方薬を解説していただきました!

PMS(生理前症候群)はどうして起こる?

PMS症状の原因‟女性ホルモン分泌の大きな変動”だと考えられています。黄体期に入ると女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」の分泌量が増加し、その量は後半になると急激に低下。この反動により、脳内のホルモンや神経伝達物質が異常をきたし、PMS症状が引き起こされるとされているんです。

ただ、女性ホルモンの変動だけでなく「過剰なストレスも影響している」ともいわれているので、実は原因ははっきりと分かっていません。

PMSの受診目安

PMS症状による受診のタイミングは人それぞれです。自身が苦痛を感じて、症状を解消したいと思ったタイミングで受診しましょう! ただし、次のような状況のときは早めに婦人科で治療を受けることをオススメします。

・毎月PMS症状がひどい
・日常生活に支障が出る
・対人関係に影響を及ぼす
・仕事や学校を休むほど症状が強いことがある

たとえば、めまいのような症状が起きるほどの強い眠気を感じる、急激にイライラして人に暴言を吐いてしまう、気分の落ち込みが酷くベッドから起き上がれない……などといった症状は治療が必要です。

PMSが悪化するとうつ病を発症するケースもあり、放置は危険ともいえます。婦人科では、症状に合わせて以下の方法で治療を行っているので、一人で抱え込まず頼ってくださいね!

【治療法】

・排卵抑制療法:排卵を止め女性ホルモンの変動を消失させる根本的療法
・鎮痛剤:頭痛、腰痛、腹痛といった痛みへの対症療法
・利尿剤:
むくみや尿量減少などへの対症療法
・精神安定剤・選択的セロトニン再取り込み阻害薬物療法:精神神経症状や自律神経症状への対症療法
・漢方薬:体質・症状にあわせて当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを処方

PMSに効くツボ&漢方薬もオススメ!

「病院に行くほどではないけどつらい」という方に向けて、PMS症状の緩和にオススメのツボと漢方薬をご紹介します。

PMSに効く3つのツボ

むくみや腰痛、イライラ、頭痛といったPMSに効くツボは下記の3つ。

・三陰交(さんいんこう):むくみ、婦人科症状
・関元兪(かんげんゆ):気だるさ・腰痛
・太衝(たいしょう):頭痛、イライラ

三陰交は、内くるぶしからひざに向かって指3本分上がったところにあるツボです。足先からひざに向かって優しく揉み込むことで下半身の血流がよくなり、むくみやPMS症状の解消・予防ができますよ!

関元兪は、ウエストの少し下と腰のあいだ、背骨を挟んで左右にあるツボです。ホットタオルやお灸などでじんわり温めることで、緊張や冷えによる腰痛、気だるさを解消できます!

太衝は、足の親指と人差し指の骨が交わる場所の少し手前、くぼんだところにあるツボです。両手親指を使って広げるように押すことで、上半身に滞っている熱を下げ、のぼせやイライラ、頭痛といった症状を解消できます!

PMSに効く漢方薬

PMSに効く代表的な漢方薬を2種類ご紹介します。PMSには「ホルモンバランスを整える」「自律神経の乱れを整える」「イライラを鎮める」「血行をよくして痛みを改善する」といった漢方薬が用いられます。

・加味逍遙散(かみしょうようさん):「気」の巡りをよくして「血(けつ、栄養)」を補い、女性ホルモンの乱れによる月経不順や月経困難を整えることで、精神不安やイライラに効果があります!

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):体力虚弱で疲れやすく、下半身の冷え、貧血傾向があり、むくみ、めまい、頭重、肩こりの気になる方に。「血」の不足を補い、血液の巡りをよくし、体を温めることで、PMSに多い血行障害の改善を目指せます!

漢方薬は体質との相性が重要なので、はじめて使用するときは専門家に選んでもらうのがベスト。気軽に相談したい方は、あんしん漢方などのオンライン処方サービスを利用するのもオススメです。薬剤師がAIを活用しながら患者さんに合った漢方薬を提案し、自宅まで届けてくれるので便利ですよ!

日中忙しい方、医療機関に行くほどではないけれど何かしら対処をしたいという方は、このようなサービスを利用してみてはいかがでしょうか?

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z332f6gina0008


生理前の不調は仕方がないと諦める必要はありません。PMSは病気なので、きちんと向き合い治療を行ったり、セルフケアしたりすることで症状を解消・緩和させられるんです! 一人で抱え込まず、本当につらいときは婦人科の医師に相談してくださいね。

山形 ゆかり

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z332f6gina0024

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。

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Gina編集部
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2011年に雑誌『Gina』第一号を発行してから13年間、格別のご支援、ご協力をいただきまして誠にありがとうございました。

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Gina編集部 一同

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