むくみ・だるさは梅雨のせい？　湿気に弱い女性向け【元気回復セルフケア】

朝起きると顔がむくんでいる……なんとなくやる気がでなくてだるい日が続く……。
梅雨になると訪れるさまざまな不調。

自分だけでなく、家族や友人などからも、「梅雨どきはなんとなくつらい」という声を聞いたことがありませんか？

梅雨になると決まって体調が悪くなるという人は、もしかしたら湿気に弱い、“湿気負け体質”かもしれません。

この記事では、梅雨の不調の原因と改善策を、薬剤師の中田早苗さんに教えてもらいました。

梅雨になると具合が悪い…原因は？

梅雨どきは長雨が続き、湿度が高くなるため、体に残った余分な水分が排出しにくくなります。

本来、体にとって水分は、代謝を整え、血行を促進し、体内の老廃物を排出しやすくするために必要不可欠なものです。

でも、体内に必要以上に水分がたまるのは逆効果。

“湿気負け体質”の人は、体内に余分な水分や老廃物をためこんでしまうので、むくみやすい状態になっています。

湿気負け体質セルフチェック！

「もしかしたら湿気負け体質かも」と思ったら、セルフチェックをしてみましょう！

□体がむくむ
□体が重だるい
□頭が重い・痛い
□グルグル回転するようなめまいがする
□食欲がわかない・胃が重い
□便が柔らかく、下痢傾向である
□オリモノが多い
□関節が動かしにくい・痛い・腫れる

複数当てはまる場合は、湿気負け体質の可能性があるので要注意。まずは、生活習慣を改善してみましょう。

梅雨時期から始めたい3つの生活習慣改善

湿気負け体質の人は、体に必要以上に水分がたまっている状態です。生活習慣を改善して、余分な水分を外へ出すことで、むくみの改善が期待できます。

(1) 入浴方法を見直す
できるだけ汗をかいて、体にたまった余分な水分を排出するために、入浴方法を見直しましょう。

お風呂の温度はぬるめに設定して、ゆっくりと浸かります。入浴前にストレッチをしたり、お風呂の中に塩を入れたりすると、さらに発汗しやすくなりますよ。

(2) 股関節周りをほぐす
股関節の内側には、下半身にたまった老廃物や水分を回収する太い静脈が通っています。

股関節の筋肉をほぐして柔らかくすると、血流がよくなることで脚全体が温まり、老廃物の排出がスムーズに行えるようになるため、冷えやむくみの改善につながります。

(3) 食事内容を変える
カリウムを含んだ食材は、余分な水分を排泄してくれる働きがあるので、梅雨どきの食事に取り入れるのがGOODです。

〈カリウムが多く含まれる食材〉
果物：りんごやバナナ
野菜：ほうれん草、ブロッコリー、きゅうり、なす
肉：鳥のささみ
その他：きのこ類、納豆

ただし、きゅうりやなすなど、水分の多い夏野菜は体を冷やしやすいので、血行を促進して温める食材（生姜、にんにく、山椒、ねぎなど）と一緒に摂ることがオススメです。

また、塩分を多く含む食べ物はむくみの原因になります。むくみが気になる人は、塩分の多い食べ物を控えるようにしましょう。

むくみ体質の人には漢方薬もオススメ

湿気負け体質でむくんでしまう人や、生活習慣を見直してもなかなか体調がよくならない人には、漢方薬も有効な選択肢のひとつです。
漢方薬は、水分の循環をよくして老廃物や塩分を排出し、むくみを根本から改善します。余分な水分だけを排出するため、体に必要な水分まで取り除いてしまうという心配がありません。

〈むくみにオススメの漢方薬〉
・五苓散（ごれいさん）：体にたまった余分な水分を排出することで、むくみ、下痢、嘔吐、頭痛などの症状に幅広く用いられます。のどが渇き、尿量が少ない人にオススメです。

・当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）：血行をよくして水分代謝を整えることでむくみや冷えに用いられます。疲れやすく、下半身の冷え、貧血傾向の人にオススメです。

・防已黄耆湯（ぼういおうぎとう）：水分代謝を促して体内の余分な水分を排泄し、むくみや関節の腫れ、痛みを取りさります。疲れやすく汗をかきやすい人にオススメです。

漢方薬の使用を検討するなら、まずは専門家に相談しましょう。

専門家に相談するのは少しハードルが高い……忙しくてなかなか時間が作れない……という人には、気軽にオンラインで個別相談ができる「あんしん漢方」というサービスもあります。

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梅雨どきのむくみ・だるさを乗り切るために

梅雨どきのむくみやだるさに毎年向き合うのは、とても憂鬱。
今回ご紹介した3つの生活習慣の改善を取り入れて、心身ともにスッキリ過ごしたいですね！
生活習慣を改善することが難しい人は、無理をしすぎず、漢方薬に頼ってみるのもオススメです。