普段目にするテレビCMや、
当たり前のように脳に擦り込まれている知識。
目に見えているものを疑う余地なく生きてきたし
目に見えない背景を特に知ろうともしなかった。
小さな疑問を抱いたのは、渡豪してすぐのこと。
みんな当たり前のようにマイカップを持ちカフェに行く。
当たり前のようにマイバッグを持ってスーパーに行く。
(当時日本はレジ袋有料化前で、約2年後有料化へ)
オーガニックスーパーや、エコショップが多数あり
カフェやレストランにも様々なオプションがある。
何も特別なことではない。
(グルテンフリーや、ヴィーガンオプションなど)
オーストラリアがエコ先進国だということはなんとなく知っていたが
なぜ 日本で普通に育った私が
初めて、でも、日常的に体験するんだろうと疑問に思った。
エコショップに並ぶ商品たちは
普通のお店に並ぶ用途が同じ商品と何が違うんだろう。
単純に知りたくなった。
本を読んだり、
ドキュメンタリーを見たり
友人の話を聞いたり。
空いた口が塞がらないとは正にこの事で、絶望を感じた。
自分がいかに世界を見ていなかったか衝撃を受けた。
自分の日常に当たり前に存在するものに
何の疑問を抱く事なく
26、27年間知らずに生きていた自分が怖くなった。
戦後、科学技術や経済の急速な発展に伴い、
どんどん便利に、豊かになっていった世の中。
その裏側では、目を覆いたくなるような犠牲がたくさんあった。
そのどれもこれも、全ての根源は私たち、人類。
環境問題と一口に言っても問題は様々で、
地球汚染により、異常気象や、生態系の乱れ、
コストを最小限に抑え、生産を最大化することに注力し
土壌・水質汚染を生み出し、工場畜産も生み出した。
安価なモノづくりへの競争が激化し
環境リスクや健康リスクが軽視されてしまった。
普段使うものや、触れるもの、口にするものは
いったいどこから、どのような過程を経て
今私たちの目の前にあるんだろう。
情報が溢れかえる世の中で
自分でしっかりふるいにかけて拾い上げないといけない。
時代は移り、2023年。令和。
大昔のように自然のものだけで生活することは
正直、現実的ではない。
ただ。
知る事で、知識を深める事で
日々の小さな選択が変わるかもしれない。
若い世代へ問題を押し付けている現実。
その小さな変化は必ず
自分自身や、地球、未来へ繋がると思う。
長くなったので、今日はここまで。
次回はもう少し私の変化を掘り下げて。
_ エコビレッジにあった、小さなエコショップ
_ ウォーターボトルに 冬はマグカップ。夏はタンブラーを。
廣田瞳
Instagram @hitomi_hirota