秋は肌のコンディションが不安定になりやすい季節。健康的な美肌をキープするためには、スキンケアだけでなく食事からの栄養補給が欠かせません! 「食欲の秋」とも呼ばれる秋には、美味しくて栄養豊富な旬の食材が盛りだくさん。旬の食材をとり入れて、体の内側から美肌作りを目指しましょう。
今回は薬剤師で薬膳アドバイザーの山形 ゆかり先生に、美肌にオススメの秋の食材を教えてもらいました。
秋の肌がゆらぎやすいのは理由がある!
秋は、肌荒れや敏感肌などで悩む人が増える季節。そのため、秋の肌は「ゆらぎ肌」とも呼ばれています。夏に浴びた紫外線で肌にダメージが蓄積し、肌のターンオーバーが乱れてしまうのが「ゆらぎ肌」の主な原因です。
また、秋にはブタクサやススキなどの花粉が飛散して、かゆみや肌荒れなどのアレルギー症状が起こることも……。さらに、季節の変化で湿度が下がって肌が乾燥しやすくなることも、ゆらぎ肌の一因と考えられています。
秋のスキンケアには食事から摂る栄養も大事です!
ゆらぎに負けない肌作りには、基礎化粧品などによる保湿ケアが大切です。でも、実はそれだけでは不十分! 保湿と同時に、食事から栄養素を補っていきましょう。
美肌を保つには、肌のターンオーバーを正常な状態へと導くことが欠かせません。正常なターンオーバーを保つには、美肌に必要な栄養素を含む食材を食べ、消化・吸収を経て血管から肌へと栄養素を届ける必要があるのです。
美肌を作る秋の食材ランキング
秋には、様々な食材が旬を迎えます。美肌に嬉しい栄養素もたっぷりと含まれています。美味しくて栄養豊富な秋の味覚をとり入れて、インナーケアを楽しんでいきましょう!
1位:きのこ
秋には、シメジやシイタケなどのきのこが旬を迎えます。きのこには様々な栄養素が含まれていますが、美肌作りで特に注目したいのがビタミンB群。ビタミンB群は糖質・脂質・たんぱく質の代謝に関わるビタミンであり、肌の新陳代謝を促しターンオーバーを整えるうえでも重要です。
ビタミンB群のほかに、食物繊維やビタミンDなどもたっぷりと含まれています。低カロリーなので、1日に50〜100g程度摂るのがオススメ。栗などの秋の味覚と一緒に、炊き込みご飯にすると美味しいですよ!
ただし、きのこは極端に食べ過ぎると、食物繊維の過剰摂取によってお腹がゆるくなったり消化不良を起こしたりする可能性があります。適量を、美味しく食べてくださいね!
2位:さつまいも
さつまいもは、秋の味覚の代表格! さつまいもは、美肌の強い味方・ビタミンCを豊富に含む食材です。ビタミンCはシミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、コラーゲンの産生に関わったりするビタミンです。
ビタミンCには熱に弱いという特徴がありますが、さつまいもの中のビタミンCはでんぷんで保護されているため、加熱にも比較的耐えることができます。
なお、さつまいもには糖質も多く含まれているので、ダイエット中の人は食べ過ぎないよう注意しましょう。甘露煮などよりも、調味料を使わない焼きいもやふかしいもなどにするほうがカロリーを抑えて食べられますよ。
3位:柿
柿はビタミンCやβ-カロテンが豊富な果物です。β-カロテンはビタミンAのもとになる栄養素で、抗酸化作用によって活性酸素の発生を妨げ、肌などの細胞の老化を防ぐと言われています。
美肌を目指す人は、是非食後のフルーツに柿をチョイスしてみましょう! ちなみに、柿を食べるなら干し柿よりも生柿のほうがヘルシーです。干し柿は100gあたりのエネルギー量が約270kcalと、かなりの高カロリー。一方で、生柿は100gあたり約60kcalであり、同容量のりんごとほぼ同じくらいのエネルギー量です。
4位:栗
栗には、ビタミンB6が豊富に含まれています。ビタミンB6は主にたんぱく質の代謝や合成に関わるビタミンであるため、美肌作りにも欠かせません。そのほか、栗にはビタミンCやビタミンB1なども豊富なので、積極的に食事にとり入れていくと良いでしょう。
定番の栗ご飯や栗金団(くりきんとん)もオススメですし、パウンドケーキの材料に加えたり煮物にしたりすると、味のレパートリーが広がって楽しいですよ!
5位:秋鮭
秋鮭は産卵のために体脂肪が少なく、味があっさりしているのが特徴。ヘルシーな味わいが魅力の秋鮭には、たんぱく質や抗酸化物質アスタキサンチンなど、美肌に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
1日あたりのたんぱく質の摂取推奨量は、成人男性が65g、成人女性が50g。鮭の切り身を一尾食べると20~30g程度のたんぱく質を摂取できるので、1日の摂取推奨量の約半分を満たすことができます。日々の食卓には是非秋鮭もプラスしてみて!
美肌作りには漢方薬という選択肢も!
美肌作りに欠かせないのは、食事からの栄養補給。とはいえ、「1日3食を丁寧に、栄養バランスよく食べたい」と思っていても、忙しくて難しい日もありますよね……。
そこでオススメなのが、漢方薬を活用すること! 1日3回服用するだけでいいので、無理なく続けることができますよ。漢方薬は自然由来の生薬成分が優しく働く医薬品であり、皮膚科などでも処方されています。秋の肌トラブルは、紫外線によるダメージや乾燥、胃腸機能の低下などが原因と考えられます。
秋の肌荒れには、
・血流をよくして肌の新陳代謝を促し、紫外線のダメージを改善する
・胃腸の働きをよくして肌に必要な栄養を作る
・肌の乾燥で生じるかゆみや炎症を改善する
などの作用を持つ生薬を含んだ漢方薬を選び、根本改善を目指します。肌トラブルに対して処方される、代表的な漢方薬を紹介しますね。
<秋の肌荒れにオススメの漢方薬>
・黄連解毒湯(おうれんげどくとう):体にこもった熱をとり去り、炎症を鎮めたりかゆみを抑えたりします。
・当帰飲子(とうきいんし):血流をよくして肌に栄養とうるおいを与え、皮膚の乾燥が気になる人のかゆみを抑える漢方薬です。
このほかにも、肌荒れに用いる漢方薬には様々な種類があり、自分の症状や体質に適した漢方薬を見極めることが重要です。合わないものを飲み続けていても効果は得られず、場合によっては副作用が出てしまうことも……。そのため、漢方薬を選ぶ際には、漢方薬に精通した医師や薬剤師に相談すると安心です。「時間がないし、わざわざ病院や薬局に行くのは面倒……」という人は、『あんしん漢方』のようなオンライン漢方サービスを活用してみてはいかがでしょうか。
スマホひとつで漢方薬のプロに相談でき、自分にぴったりの漢方薬を見極めてもらえます。お手頃価格で漢方薬が自宅に配送されるので、とても便利! 体の内側から美肌を目指したい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z332f6gina0010
美肌作りにはスキンケアだけでなく、栄養たっぷりの食事で体の内側から働きかけることが大切です! 美味しい旬の食材を食べて、美肌を目指していきましょう。秋の肌トラブルに負けず、美肌をキープしていきましょう!
山形 ゆかり
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=22z332f6gina0024
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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