アンニョン! 韓国大好きライターの伊藤です。
ソウルもだいぶ暖かくなってきて、旅行にぴったりな季節になってきた模様。最近、よく友人知人に「ソウルのオススメのお店を教えて〜」と聞かれる頻度も高くなってきました。
前回までホットなエリア・ソンスのことも触れたので、今回は韓国グルメに回帰。肉料理についてはvol.3で取り上げたということで・・・今回は海鮮系の老舗レストランをご紹介します!
진미식당 / ジンミ食堂
住所 서울특별시 마포구 공덕동 105-127
韓国出身のカメラマンに教えてもらって、ずっと行きたかったカンジャンケジャンの名店。場所はみんな大好きホンデ寄りにあるので、そっち方面に行かれるときにぜひ立ち寄って欲しい。
オフィスが並ぶ大通りの角を曲がったらすぐに見つかる「ジンミ食堂」ですが、本当にカニが食べれるのか? と思うほどのゲキ渋のビル。そして並ぶ可能性も高いと思い、オープンの12時より少し早めに着くとすでに営業していました(笑)。おかげで予約していなくともすんなり着席。
そして座るとほぼ同時に出てきたのが、この蟹味噌たっぷりのカンジャンケジャン・・・!(メニューはカンジャンケジャンのみで、何も聞かれることなく人数分の蟹が出てきます)それはそれは大きく光り輝く蟹の身に、思わず手を合わせて拝みそうになりました。
ビニール手袋をつけていざ実食! 臭みは一切なく、季節的にもベストシーズンだったのか、蟹はとても肉厚(過去一二を争う大きさ)で思わず笑みがこぼれます。味付けは程よく醤油味を感じるくらいで、どちらかというと蟹の旨みがしっかりと活かされていました。
写真を撮るのも忘れて夢中になっていましたが、写真にあるカンジャンケジャン、白ご飯、パンチャン(お惣菜)、韓国海苔、カジメ海苔、そしてチゲとケランチムがついてきます。(カンジャンケジャンだけでもお腹いっぱいなのに!)
たっぷりの蟹味噌と卵をご飯にかけて海苔で巻いて食べると、この世の幸福が詰まったような味がします。
枠は少なそうですが、日本から予約代行もできるようなので確実に食べたい方は早めにリザーブを!
무교동북어국집 / ムギョドンプゴグッチッ
住所 서울특별시 중구 다동 173
韓国ドラマで時々見ては、いつか食べてみたかった「プゴク」こと干し鱈のスープ。よくドラマの主人公がフラれたり、仕事がうまく行かなかったり、ヤケを起こして浴びるようにお酒を飲み明かし、次の日の朝に二日酔いで目を覚まして食べているあのスープ!(個人的韓国ドラマあるあるのひとつだと思ってます。笑)
そんな願いを叶えてくれたのがこの食堂。こちらもカンジャンケジャン同様、メニューは干し鱈のスープ一択なので、座って数分でスープが置かれます。
薄い白濁のスープのビジュアルからすでに優しさを感じながら、飲んでみるとやはりかなり優しいお味。もともと入っている具材はスケトウダラの切り身、ふわふわの玉子、ネギ、豆腐とかなりシンプルです。
サイドに置いてある「セウジョッ(アミエビの塩辛)」で塩味の調整。(ソルロンタンなどもそうですが、韓国のスープは自分で味を調節して食べるものがちらほら)
各テーブルに白菜キムチとニラ、きゅうりの和え物が設置されていて、これらは好きなだけ食べてOK!
スープをある程度楽しんだら、最後に必ずトライしてほしいのがご飯とニラをスープにIN。優しさはさらに溢れ出し、慈愛に満ちた雑炊へと進化します。これが近所にあればどんなにいいことか・・・と思いながら、スープを余すことなく堪能しました。
周囲で働いている様子のお客さんも多くお昼には行列が。ぜひ夜遊びを楽しんだソウルの朝は、プゴクで胃を癒してください。
Text&Edit_Moe Ito